【開催レポート】Infinityセミナー|歯科医師コース Day3|今年度最終回を開催しました
学びを医院の「実践」へ。Infinityセミナー歯科医師コース Day3を開催
2026年9月20日、今年度最後となる「Infinityセミナー Day3」を開催しました。
Day1、Day2と続いてきた今年度のInfinityセミナーも、いよいよ今回が最終回。Day3では、歯科医師コースとコ・デンタルコースに分かれ、医院経営、資産形成、分院展開、組織づくり、人材育成、矯正治療、カリオロジー、治療計画など、これからの歯科医院づくりに欠かせないさまざまなテーマについて学びを深めました。
今年度のセミナーを締めくくるにふさわしく、単に知識を得るだけではなく、「学んだことをどのように自院へ持ち帰り、行動につなげていくのか」を考える一日となりました。ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。
土屋先生による「節税・資産形成」

続いて土屋先生からは、「節税・資産形成」について講義が行われました。歯科医院の院長は、歯科医師であると同時に経営者でもあります。
医院経営が安定し、事業規模が大きくなるほど、税金や資産形成、将来に向けた資金計画について考える機会も増えていきます。
目の前の売上だけを見るのではなく、「医院にどれだけ資金を残すのか」、「将来に向けてどのように資産を形成していくのか」、「どのタイミングで投資を行うのか」といった中長期的な視点を持つことも、経営者として重要です。医院を長く安定して経営していくために、財務面から未来を考える機会となりました。
丸尾先生による「MS法人・助成金」

丸尾先生からは、「MS法人・助成金」について講義が行われました。医院が成長するにつれて、診療以外にも人材採用、設備投資、スタッフ教育、新規事業など、さまざまな経営課題が生まれます。
MS法人の活用や各種助成制度などについて正しく知ることは、経営の選択肢を広げることにもつながります。この領域はday1、day2で人気の講義です。
制度そのものを知るだけではなく、現在の医院の規模や今後の展開を踏まえながら、どのような仕組みが自院に適しているのかを考えることの重要性が共有されました。
細谷先生による「分院展開」

細谷先生からは、「分院展開」をテーマに、これからの歯科医院経営における成長戦略について講義が行われました。
医院の売上や事業規模を伸ばしていく方法として、分院展開は一つの選択肢です。しかし、必ずしもすべての医院にとって分院展開が最適解とは限りません。
複数の医院を展開していく道がある一方で、一つの医院に人材や設備、診療体制を集中させ、「一院最大化」を目指す考え方もあります。
実際、近年では大型医療法人の経営破綻が報じられるケースもあり、医院数を増やすこと自体が安定した経営につながるとは限らない時代になっています。
また、10年前と現在では歯科医院を取り巻く経営環境も大きく変化しています。
物価上昇に伴う歯科材料費や設備費の高騰に加え、歯科衛生士をはじめとする人材採用の難しさ、人件費の上昇など、医院を運営していくための負担は以前よりも大きくなっています。
だからこそ、
「分院を増やすのか」
「一院をさらに強くしていくのか」
目先の売上だけではなく、5年後、10年後の医院経営を見据えて選択していくことが重要であるとお話しいただきました。
そして、一院最大化を目指す場合であっても、分院展開を進める場合であっても、医院の規模が大きくなれば院長一人ですべてを管理することには限界が出てきます。
そこで細谷先生から紹介されたのが、院長の“右腕”となる事務長という存在です。
診療に集中する院長に代わり、スタッフマネジメントや採用、数値管理、業務改善、医院運営などを担う人材を配置することも、これからの医院経営における一つの選択肢です。
講義内では、実際に事務長という役割について理解を深めていただくため、事務長の業務や院長を支える役割について約10分間のプレゼンテーションも行いました。
事務長という選択肢 ― 医療法人博愛会・事務長伊藤氏
細谷先生から「医院の規模が大きくなれば、院長一人ですべてを管理することには限界がある」というお話があった後、実際に医療法人博愛会で専任事務長を務める伊藤健一さんから、事務長の役割や採用・育成についてご紹介いただきました。
博愛会では、伊藤さんの入社当時「年商3億円以上の医療法人化」「内ヶ島院のブランディングと軌道化」「数値管理・経営管理体制の徹底」といった目標を掲げていました。一方で、分院展開やスタッフ数の増加に伴い、管理体制や院内コミュニケーション、診療方針の統一といった組織面の課題にも直面したといいます。
医院が成長すればするほど、院長には診療以外にも、採用・労務、スタッフとの面談、業者との折衝、税理士や行政とのやり取りなど、多くの業務が集中します。
伊藤さんからは、事務長が担う役割として、
- 労務・スタッフ管理
- 採用・渉外業務
- 数値管理・経営推進
という「3つの柱」が紹介されました。
スタッフとの1on1面談や勤怠管理、採用活動、業者との交渉、月次試算表やKPIの管理などを事務長が担うことで、院長が臨床と経営戦略に集中できる環境をつくることが大きな役割となります。
事務長採用には、外部から経験者を採用する方法、院内スタッフを事務長へ育成する方法、アウトソーシングを活用する方法などを紹介頂きました。
このパートでは、一院最大化を目指す場合でも、分院展開を進める場合でも、医院の成長とともに「院長一人ですべてを抱えない組織」にしていくことが重要である。という大変勉強になる抗議となりました。
細谷先生のお話と伊藤さんの実例を通じ、医院をどのように成長させるかだけでなく、その成長を支える組織をどのようにつくるかまで考える時間となりました。
塚本先生による「スタッフが長期で働く医院の共通点」

午後の歯科医師コースでは、塚本先生より「スタッフが長期で働く医院の共通点 ― 組織づくりの鍵は、チーフにある ―」をテーマに講義が行われました。
歯科業界において、人材の採用と定着は多くの医院が抱える大きな課題です。採用活動に力を入れることはもちろん重要ですが、それ以上に重要なのが、採用したスタッフが安心して長く働き、成長できる環境をつくることです。
そして、院長がすべてのスタッフを直接管理するだけでは、医院が大きくなるほど限界が生まれます。そこで重要になるのが、院長とスタッフをつなぐ「チーフ」の存在です。
院長の考えを理解し、それをスタッフへ伝え、現場の声を院長へ届ける。スタッフが成長できる組織をつくるためには、こうした医院内のリーダーを育成することが非常に重要であることが共有されました。
土屋先生による「矯正」
土屋先生からは、矯正治療についての講義が行われました。
患者さんのニーズが多様化し、矯正治療の選択肢も増えている現在、一般歯科においても矯正治療に関する知識や診断力の重要性は高まっています。
歯並びだけを見るのではなく、咬合や機能、患者さんの将来まで含めてどのような治療を提案するのか。矯正治療について改めて考える時間となりました。
丸尾先生による「GPから見たアライナー矯正の境界」
丸尾先生からは、「GPから見たアライナー矯正の境界」というテーマで講義が行われました。
近年広く普及しているアライナー矯正ですが、すべての症例を同じように治療できるわけではありません。
一般歯科医としてどこまで対応するのか。
どのような症例では専門的な判断が必要なのか。
治療の選択肢が広がっているからこそ、適応症例を見極める診断力や、自院で行う治療の境界を正しく理解することが重要になります。
臨床の現場に近い視点から、アライナー矯正との向き合い方について考える機会となりました。
2027年度 第4期セミナーコース募集開始!

今年度のInfinityセミナーはDay3をもって終了となりましたが、すでに次年度に向けた新たな学びが始まります。
「世界基準の歯科治療と経営を学ぶ。」
Infinityでは、2027年度第4期セミナーコースの受講生募集を開始しました。
おかげさまで第4期を迎えるInfinityでは、臨床だけでなく、医院経営、人材育成、組織づくりまで、これからの歯科医院に必要な知識を実践的に学べるセミナーを開催します。
歯科医師はもちろん、歯科衛生士、歯科助手、受付、事務長など、歯科医療に携わる皆さまが、それぞれの立場から医院の未来を考え、学べる内容となっています。
今年度ご参加いただいた皆さまも、これからInfinityで学びたいと考えている皆さまも、ぜひ第4期でお会いできることを楽しみにしております。
>>2027年度 第4期セミナーコース参加お申し込みはこちら
開催スケジュール
Day1
2027年4月18日(日)10:00~17:00
Day2
2027年6月20日(日)10:00~17:00
Day3
2027年9月12日(日)10:00~17:00
コース・受講費用
歯科医師コース
- 開業医(個人・法人)・事務長:30万円
- 勤務医:20万円
- 研修医・学生:10万円
- 単発受講(職種問わず):1日 10万円
コ・デンタルコース
〈年3回コース〉
- 一般:6万円
- フリーランス:15万円
〈単発受講〉
- 一般:1回 3万円
- フリーランス:1回 5万円
コ・デンタル DH・DRハイブリッド受講【NEW】
- 単発:1回 3万円 + 3万円(1DAY)= 6万円
- 3回分:6万円 + 3万円(1DAY)
- 3回ハイブリッド受講:15万円
フリーランス DH・DRハイブリッド受講【NEW】
- 単発:1回 5万円 + 3万円(1DAY)= 8万円
- 3回分:15万円 + 3万円(1DAY)
- 3回ハイブリッド受講:24万円
実施会場
TKP東京カンファレンスセンター
東京都中央区八重洲1丁目8-16 新槇町ビル
支払い方法
銀行振込・クレジットカード
受講対象者
歯科医師コース
学生・研修医・勤務医・開業医・事務長・理事長
コ・デンタルコース
TC・DH・個人事業主