開催レポート コデンタルコース

【開催レポート】歯科衛生士コ・デンタルコース◇Day1

歯科衛生士の「これから」を考える一日。コ・デンタルコースが開催されました

2026年4月26日、TKP東京駅カンファレンスセンターにて、歯科医師向け「レギュラーコース」と並行して、歯科衛生士向けセミナー「コ・デンタルコースday1」が開催されました。

今回のコ・デンタルコースで印象的だったのは、単なる技術セミナーではなく、「歯科衛生士としてどのように成長し、どのように医院へ価値を提供していくのか」という本質的なテーマに深く踏み込んでいた点でした。

現在の歯科業界では、歯科衛生士の役割は年々大きくなっています。予防歯科の重要性が高まり、メンテナンスの価値が見直される中で、歯科衛生士は単なる診療補助ではなく、医院経営を支える存在として期待されるようになってきました。

その一方で、

  • 人材不足
  • 新人教育
  • 離職問題
  • 技術継承
  • キャリア形成

など、多くの医院が“人を育てること”に大きな課題を抱えています。

今回のコ・デンタルコースday1では、そうした背景を踏まえながら、臨床技術だけではなく、「自己理解」「教育」「組織づくり」「働く意味」まで含めた、多角的な内容が共有されていました。

Sherpa.株式会社 代表取締役 大久保加奈先生

午前最初の講義では、Sherpa.株式会社 代表取締役であり歯科衛生士としても活躍される大久保加奈先生が登壇。「自己理解・あり方」をテーマに講演が行われました。

大久保先生は、自費専門歯科で16年間にわたり臨床経験を積み、その後は歯科医院の組織構築や人材育成を支援する現場介入型医院成長設計コンサルタントとして活動されています。

これまでに、自費診療組織構築、人材教育、評価制度設計、カウンセリング導線設計、幹部育成、などを通じ、多くの歯科医院の組織改革を支援。スタッフ1on1面談は500名以上、自費売上向上実績100%という圧倒的な実績を持たれています。

講演では、一人ひとりの自己理解と組織理解が必要不可欠であるという視点は、多くの参加者の共感を集めていました。

一般社団法人DHマネジメント協会 代表理事 塚本千草先生

塚本先生は、歯科衛生士として現場経験を積む中で、予防歯科を軸に新人教育やマザーズデイ、キッズクラブの導入など、医院づくりにも積極的に関わってこられました。その後、介護支援専門員(ケアマネージャー)の資格を取得し、寝たきりにならないための予防歯科、口腔ケアを活かしたケアプラン設計。など、高齢化社会を見据えた取り組みにも携わられています。

さらに企業歯科衛生士としての経験を経て、2014年にDHマネジメント協会を設立。現在は、予防歯科を中心とした医院の仕組みづくりや新人教育、そして“スタッフが働きやすい医院づくり”をテーマに全国で活動されています。

今回の講義では、「新人指導など、指導者としての心構え」をテーマに、教育者として必要な視点や、これからの歯科医院に必要な育成文化について共有がありました。

現在、多くの医院で「教える人が育たない」という課題がある中で、技術を教えるだけではなく、相手に寄り添い、成長を支える。ことの重要性を感じさせる内容でした。

BRISTO DENTAL CLINIC 副院長 具志歩先生

具志先生からは、歯科衛生士としてのキャリアや症例経験をもとに、「歯科衛生士という仕事を改めて考える」というテーマで講演が行われました。

具志先生は、日本顕微鏡歯科学会認定歯科衛生士、臨床歯科麻酔認定歯科衛生士、メンタル心理カウンセラー、息育指導士など多数の資格を保有されており、日本臨床CADCAM学会の役員も務められています。

2015年から2019年にかけては、月30万点規模の保険診療から完全自費治療まで幅広く経験され、2019年にはIPO支援企業での勤務も経験。現在はBRISTO DENTAL CLINIC副院長として活躍されています。

講義では、自身の症例やキャリアを通して、歯科衛生士という仕事の魅力、臨床で感じる喜び、患者さんとの関わりの深さについて講義がありました。

午後からはさらに臨床色の強い内容へと進み、「治療の成功率を高め、術後の維持安定を支える治療」について実践的な講義が行われました。

単なるメンテナンスではなく、臨床と教育の両立を考えさせられる内容でした。

医療法人健誠会 常任理事・マルオ歯科グループ統括院長 丸尾勝一郎先生

そして最後には、Drコース講師として登壇されていた丸尾勝一郎先生より、「医院が求めるスタッフのキャリアパス」について講演が行われました。

現在の歯科医院では、「単に働く」だけではなく、どのように成長するか、どのような役割を担うか、医院へどう価値を提供するか、というキャリアの考え方が非常に重要になっていることや、歯科衛生士という職業が、補助業務から医院経営を支える専門職へ変化していることを強く感じさせる締めくくりとなりました。

今回の歯科衛生士コ・デンタルコース全体を通して感じたのは、これからの歯科医院には、「人が育つ組織」が必要だということです。

技術だけではなく、人間力、教育力、コミュニケーション力、そして長期的に患者さんと向き合う力。

歯科衛生士という職業の価値が、これからさらに高まっていくことを感じさせる、非常に濃密な一日となりました。

次回開催day2は6月に開催されます

次回開催されるDay2では、さらに「実践的な医院運営」に踏み込んだテーマが予定されています。

2026年6月21日(日)に開催されるDay2では、「心理学・ファン化・ワークリコール率/キャンセル率を下げる取り組み 臨床。3か月で人を育てる仕組み作り」が予定されています。

今回のDay1では、「歯科衛生士としてどう在るべきか」「どう成長するか」という土台づくりがテーマになっていました。

そして次回Day2では、その考え方を実際の医院運営や組織づくりへどのように落とし込むのか、より具体的な実践論へ進んでいく内容です。

次回のDay2でも、臨床・教育・組織づくりを横断しながら、これからの歯科衛生士像を考える濃密な学びが共有されることを期待したいと思います。

→コ・デンタルコースの次回情報はコチラ

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